目黒区議会で議会運営委員会委員長を務めている自民党の小野瀬康裕区議は、5日、政治アナリスト・チャオ氏のYoutube番組「政局ウォッチNOW」に出演し、都議会議員が区の小学校の教員人事に影響力があると指摘しました。

小野瀬氏は番組の中で「まず都議会議員選挙が一番難しいのが、都議が何をやっているのか皆さんわからない」と指摘。そのうえで「小学校の先生の人事は東京都教育委員会(が所管)なので、目黒区教育委員会が『この先生いらないよ』『この先生困ったよ』と言っても東京都教育委員会の指示のもとに動くので(目黒区教委は教員を排除できない)。こういったところに影響力あるのが都議会議員」と話し、不良教員の人事に都議会議員が影響力があることを強調しました。

小野瀬氏は「候補者側が考えなければならないのは、(略)教育に関しては私たちがしっかり責任を持つ、コロナの対策に対してもしっかり責任を持つということをしっかりと印刷物やホームページで目黒区民の皆さんに対して都議会議員としてしている仕事はこれですということを明確にするべきだというのが、前回の都議会の補欠選挙からクローズアップされてきた」と指摘しました。

高橋秀一を免職に追い込むのはどの党か
目黒区立第九中学校事件でチラシ配りをしていただけの高校生を学校外で執拗に追いかけまわし、当たり屋行為を働いた、高橋秀一目黒区立第九中学校副校長は、今年4月の人事で目黒区立第九中学校副校長に留任しています。目黒区の区民団体からも高橋副校長の懲戒処分の要望が出ていますが、都の教育委員会は無視しています。

現在、都の教育委員会に影響力を行使できる立場にある目黒区選出の現職都議3人(都F・伊藤都議、公明・斉藤都議、共産・星見都議)がどのような取り組みをしたのか注目されます。
都民ファーストの会の伊藤ゆう都議は「特に何もしていない」(伊藤氏事務所職員)といいます。また、都議会で盛んにブラック校則の問題を追及している共産党都議団の星見てい子都議は「議会は個別具体的案件をやるのではなく全体的な政策をやる」と話し、高橋副校長の免職に消極的な見解を示しました。このほか公明党の斉藤やすひろ都議は日本自治委員会の活動員に対し「あなたたちの気持ちはよくわかる」と理解を示していますが、特段何か対応したという話はありませんでした。

大須賀議長「小野瀬氏の発言は注目すべき」
高橋副校長の免職を強く求めている日本自治委員会の大須賀太一議長は、6日夜、「小野瀬氏の指摘は注目すべきだ。現職の都議が動かない中、都議選に向け自民党が目黒九中事件にどう動くのか注視していきたい。」と話し、自民党の2人の都議候補の動きに注目する考えを示しました。

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