宝塚市立長尾中学校の教師・上野宝博容疑者(50)が自身が顧問を務める柔道部の1年の男子生徒2人に投げ技や寝技として暴行を加えたとして逮捕されていたことが10月13日、同市教育委員会の会見より判明しました。

同市教育委員会によると、同容疑者は、生徒たちが勝手に師範室の冷蔵庫に置かれていたアイスクリームを食べてしまったことを理由に生徒たちに投げ技を繰り返し、うち1人には背骨骨折などの重傷を負わせていたとのことです。2名の被害生徒の内、内1名には失神まで投げ技、寝技を繰り返し、その様子を見ていたもう1名の生徒に対し無理やり道場に連行し寝技をかけるなど指導・練習の範疇を明らかに超えた暴行を繰り返していたとのことです。同容疑者は現在、容疑については概ね認めているとのことですが、立場の差を卑劣にも利用した恐怖による支配、まさに教育テロリズムの極致です。

「県教委・市教委には未必の故意があったと言わざるを得ない」
この事件に対して日本自治委員会高官は「今回の件は指導でも何でもないただのテロ。上野はこれまでも何度も生徒への暴力を繰り返すなど生徒に対する暴力性が顕著だ。このような人物を教育現場に立たせ続けた兵庫県教育委員会と宝塚市教育委員会には未必の故意があったと言わざるを得ない。」と厳しく非難しました。また、この高官は「学校教育現場では一般社会では許されないことでも、教育の名の下に理不尽な扱いがまかり通っている。指導や教育の名の下にある程度生徒に対しての強制力を教員が持つ現在の教育現場の状況では児童、生徒の権利が踏みにじられてしまう。このような事件を繰り返さないためにも現場の生徒が学校と対等に対峙できる自治委員会制度を普及していく必要がある。」と指摘しました。

抗議文で免職要求へ
日本自治委員会の上原瑞貴外務局長は、上野容疑者について「重大な教育テロ行為を看過することできない。兵庫県教育委員会に対して抗議文を発出するとともに懲戒免職処分を強く要求する方針だ。教育テロリストとは断固として戦う。」と述べ、議長名での抗議と要求を行う方針を明らかにしました。
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