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品川区役所
2020年に品川区立中学校で発生したいじめをめぐって、区の教育委員会が発生から2年間いじめ重大事態を認定しなかったうえ、今年4月まで森澤恭子区長に報告を怠っていたことが5月19日、わかりました。

2020年2月、当時中学1年の生徒が、何者かにファイルの名前部分を塗りつぶされたり、「しね」「きえろ」などと書かれた紙の切れ端を机の中に入れられるなどのいじめ被害を受け、生徒の進級後も続きました。その後被害生徒は、適応障害と診断され、他区の学校に転校を余儀なくされました。

学校は警察とも連携しましたが、加害者を特定できませんでした。しかも品川区教育委員会は2022年3月に保護者から申し出があるまでいじめ重大事態として調査を行わず、さらに今年4月まで森澤区長に報告を怠っていました。

品川区の森澤恭子区長は5月19日、記者会見で、区教委は被害生徒およびその保護者に謝罪し、経緯にを説明。森澤区長は、区長部局に第三者委員会を立ち上げ、事案の検証を進める考えを示しました。さらに区長部局直轄で、いじめの早期発見、早期解決に取り組む専門部署の構築をする等の対策を早急に検討すると表明しました。

当時の責任者らは全員異動・退任
このいじめ事案をめぐっては、当時の校長が体調不良で年度途中で辞職。さらに当時の中島豊教育長・矢部洋一教育総合支援センター長が退任。矢部前センター長は港区立笄小学校長に異動しています。

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