さらにこれに先立つこと12月14日、区は、職員や警備会社員を動員して美竹公園から逃れてきた野宿者のいる神宮通公園に押しかけ、野宿者のテント、金品を強奪し、運び出しました。この際、区職員が野宿者を投げ飛ばし、公園の地面に叩きつける場面もありました。
区の対応に起こったハッカー集団「アノニマス」は区HPを攻撃。一時アクセスができなくなる事態になりました。
区はこれまで区が借り上げたアパートに住むことができる「ハウジングファースト」事業などを活用して福祉的支援を行ってきましたが、野宿者が利用しやすい仕組みではなく、利用が伸び悩んでいます。
本来「ハウジングファースト」は当事者本人の意思を尊重することが重要だとされています。しかし区がやっていることは、公園から排除されるか「ハウジングファースト」を利用するかの二者択一を迫るもので野宿者自身に利用を強いるものでしかなく、本来の趣旨から大きく外れています。
野宿者排除めぐる鈴木区議の発言の変遷
区政に詳しい鈴木建邦区議(無所属)は「区は数年前とは違い長期的に十分な対応をとった」「批判する要素が見当たらない」と長谷部区長を擁護しています。しかし鈴木区議は2014年末から2015年始にかけて当時の桑原区長が宮下公を終日封鎖し、野宿者を排除したことについて、自身のHP上で「支援活動は重要な意義を持ち、渋谷区としては過度な規制をするべきではない。今回のやり方は不当。」「『説得』も場合によっては強制や排除につながるので慎重でなくてはならない」と強調していました。
この発言の変遷は何なのでしょうか。区民への説明が必要です。
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