警視庁は17日、20日付の人事を発表しました。品川区では品川、大井の2署長が交代。新たに品川署長に渡辺美保・第二自動車警ら隊長が、大井署長には稲村晃・生活安全警察指導官がそれぞれ着任します。


渡辺美保氏は、都公安委員会室長に在職中の2020年、警察官が政治活動を妨害した事案で苦情申出を受けた際、苦情申出書を送り返す暴挙に出ました。警察法79条では警察官に違法不当な職務執行を受けた市民が警察を管理監督する公安委員会に対して苦情申出を行うことができるとされており、書類に不備がある場合は、職員が訂正すべき点などを示すこととされています。しかし渡辺氏はこうした対応を一切行わず、一方的に苦情申出書を送り返し、日本自治委員会から「違法ないしは不当な対応」と批判を受けていました。

また、渡辺氏が原宿署副署長在任中の2021年、同署員が日本自治委員会の政治活動を執拗に妨害。日本自治委員会が原宿署幹部に抗議する事態に発展しました。

日本自治委員会の久保田美菜広報課長は20日、「警察法に基づく対応を行わず、不当な対応を行った渡辺氏を本部室長→副署長→本部隊長→署長と出世させた警視庁の人事には疑問を感じざるを得ない」と不快感を示しました。

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