痴漢などの性暴力の根絶を訴えている日本共産党の幹部が女子高生への盗撮容疑で逮捕されました。
千葉県警千葉中央署は12日、JR西千葉駅構内の女子トイレで盗撮したとして、建造物侵入と千葉県迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで、日本共産党千葉県委員会書記長・大西航容疑者(42)を逮捕しました。
逮捕容疑は昨年10月23日午後8時6分頃、JR西千葉駅構内の女子トイレで個室内にいた女子高生をスマートフォンで盗撮した疑い。
同署の町田浩昭副署長によりますと、大西容疑者は、昨年11月21日にJR千葉駅構内で女性の後ろ姿を撮影したところを目撃者に取り押さえられ、通報されました。この際、容疑者のスマートフォンを確認したところ、盗撮動画を発見。事件が発覚しました。
町田副署長によると、大西容疑者は容疑を認めているということで、警察は余罪を捜査しています。(大西容疑者は16日に釈放)
大西氏は2021年10月、ツイッターで「何年も年十年も続いてきた性暴力に、本気で向き合う政治を」と投稿。しかしこうした投稿の裏で卑劣な盗撮行為に及んでいたことになります。
共産党県委員会は、13日、声明を発表し、大西氏を除名処分にしたことを明らかにしました。同声明では、「人間としても、党員、県党の役員としても絶対に許されない行為だ」と大西容疑者を厳しく断罪。被害者に対する謝罪と再発防止に向け、自己改革を図っていく決意を示した一方で、「岸田政権の軍拡政治と対決し、130%の党づくりと統一地方選勝利をめざして全力をあげる」となぜか政権批判と選挙に言及しました。また、共産党の小池晃書記局長は16日、定例会見で県委員会の声明を読み上げたうえで、「除名というのは党の規約で最も重い処分ですから県委員会としてきちんと結論を出した、ということで、選挙は選挙としてこれは勝利に向かって努力をしていきたいというのが県委員会の立場」と強調。自身の言葉で謝罪することはありませんでした。
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