女児が残した遺書(校民日報社撮影)
一昨年11月、町田市立町田第五小学校=五十嵐俊子・校長(当時)=の当時6年生の女子児童が、遺書を残して自ら命を絶ちました。
女児は学校で「ドッキリ」と称する仲間外れや陰口をされたり、学校が配布したタブレット端末のチャット機能で「うざい」「きもい」「死んで」等の悪口が書き込まれるいじめ被害を受けていました。
校民日報は、取材を続ける中、町田市への情報公開請求で3ページにわたる女児の遺書を入手しました。
女児は、遺書の中で「主は同じ学校の■■のせいだろうね」と記し、自殺の主たる理由が同級生との関係にあることを告白。同級生の名を挙げ、「お前らの遊び道具じゃねぇ」と怒りをブチまけていました。また、「ウチの事きらい?」「やっぱ孤独が一番イヤだな。だから死んだの」とも記しています。
一方で長谷部区長は、1月17日の会見で、この遺書を根拠に「必ずしも自死の原因が学校での人間関係によるものではない可能性があり、当時の状況で校長としてとるべき対応はなされており、決していじめを隠ぺいしている事実はないと認識した」と述べていました。
確かに遺書には親から「死ね」と言われたことや施設に入れられかけた旨が記されていましたが、女児は遺書で自殺の主たる原因が同級生にあると言及しています。つまり「必ずしも自死の原因が学校での人間関係によるものではない」という区長の主張は遺書を見たならば整合性のつかない不可解なものです。
さらに五十嵐氏は、遺族から調査の要望を受けたにもかかわらず、「いじめと自死には因果関係がない」「トラブルは9月に解決済み」と主張し、3月までいじめと自殺の関係を認めませんでした。しかも五十嵐氏が市教委に重大事態として報告したのは、女児の自殺から2か月後の昨年2月。あまりにも遅い対応に文科省からも「その間何をしてたんだ」と苦言を呈される始末。五十嵐氏のこうした対応が「とるべき対応をしていた」といえるのでしょうか。
校民日報は、取材を続ける中、町田市への情報公開請求で3ページにわたる女児の遺書を入手しました。
女児は、遺書の中で「主は同じ学校の■■のせいだろうね」と記し、自殺の主たる理由が同級生との関係にあることを告白。同級生の名を挙げ、「お前らの遊び道具じゃねぇ」と怒りをブチまけていました。また、「ウチの事きらい?」「やっぱ孤独が一番イヤだな。だから死んだの」とも記しています。
一方で長谷部区長は、1月17日の会見で、この遺書を根拠に「必ずしも自死の原因が学校での人間関係によるものではない可能性があり、当時の状況で校長としてとるべき対応はなされており、決していじめを隠ぺいしている事実はないと認識した」と述べていました。
確かに遺書には親から「死ね」と言われたことや施設に入れられかけた旨が記されていましたが、女児は遺書で自殺の主たる原因が同級生にあると言及しています。つまり「必ずしも自死の原因が学校での人間関係によるものではない」という区長の主張は遺書を見たならば整合性のつかない不可解なものです。
さらに五十嵐氏は、遺族から調査の要望を受けたにもかかわらず、「いじめと自死には因果関係がない」「トラブルは9月に解決済み」と主張し、3月までいじめと自殺の関係を認めませんでした。しかも五十嵐氏が市教委に重大事態として報告したのは、女児の自殺から2か月後の昨年2月。あまりにも遅い対応に文科省からも「その間何をしてたんだ」と苦言を呈される始末。五十嵐氏のこうした対応が「とるべき対応をしていた」といえるのでしょうか。
長谷部区長は、五十嵐教育長の任命理由についてICT教育の実績を挙げていますが、五十嵐氏は、児童用タブレットのパスワードを統一したり、「タブレット端末でチャット機能を使えることを把握していなかった」(町田市教委)というずさんな管理をしていました。これでも五十嵐氏が適任だといえるのでしょうか。
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