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渋谷区役所
渋谷区が、4月1日付の幹部人事で、大澤一雅元区総務部長=現・渋谷未来デザイン事務局長=を、渋谷区が100%出資する「渋谷区サービス公社」の社長に任命することが、3月4日、わかりました。区上層部が明らかにしました。

大澤氏は元区幹部で、教育委員会事務局次長、都市整備部長、総務部長などを歴任。その後、大澤氏は、一般社団法人渋谷未来デザインに「天下り」していました。今回の人事で大澤氏が「天下り」先を退職し、さらに区の関連団体である「渋谷区サービス公社」の社長に任命されるというのは、いわゆる「渡り」と呼ばれる行為で、国家公務員では禁止されています。

しかも大澤氏はかつて渋谷区立笹塚中学校給食問題をめぐって給食記録を改ざんした公文書偽造罪で書類送検されているほか、「渋谷未来デザイン」に再就職後も渋谷区立小中学校に配備している「渋谷アドWi-Fi」について、電気通信事業法に基づく手続きを行わず、総務省からも「違法の可能性がある」と指摘されるなど、コンプライアンス意識が欠ける行為を繰り返しています。

このような違法行為を繰り返す人物を区が100%出資し、区長自らが理事長を務める渋谷区サービス公社社長に任命するのが適切なのでしょうか。校民日報は、3月7日、区に対し、質問状を出しましたが、区広報コミュニケーション課は、「回答しない」と述べ、一切の回答を拒否しました。

元区議の「天下り」に始まり、次は曰くつきの元幹部を「渡り」とは…長谷部区政の「腐敗」した実態が白日の下にさらされつつあります。

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