4日に投開票された東京都議会議員選挙で一番の激戦だった目黒区(定数3)。最終的に当選となったのは、伊藤ゆう氏(都民現)、斉藤やすひろ氏(公明現)、西崎つばさ氏(立憲新)。
早々にトップ当選した伊藤ゆう氏(都民現)を除き、最終結果は開票が終了するまで確定しませんでした。一番のハイライトは、3位の西崎つばさ氏(立憲新)が4位の星見てい子氏(共産現)に僅か6票差で競り勝ち、当選を決めたシーン。当初出口調査では優勢とみられていた星見氏が落選の憂き目に。2位当選を決めた公明・斉藤氏と3位の西崎氏の票差は471票、4位の星見氏との票差は477票と、残り2議席をめぐって公・立・共が激しく競り合った形です。
自民は2人擁立で共倒れ 一本化失敗で
一方、自民党は目黒総支部系の鈴木隆道氏(70)と都連系の栗山よしじ氏(51)が立候補し、一本化できず、共倒れに終わりました。鈴木氏をめぐっては「自民党目黒唯一の候補者」などと選挙公報やポスターに記載し、物議を醸しました。
平松前議長 2662票で落選
このほか、無所属で立候補した平松けんじ前議長(25)は、7人中7位の2662票で落選。平松氏は「力及ばず、落選いたしました。ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいです。支持してくださった2662人の区民のみなさまの思いを胸にこれからも子どもの命・自由・人権を守るために、記者・活動家として闘い続けてまいります。」と話しています。平松氏は日本自治委員会が公表した「政策要求書」を受諾した上で、「オリンピック・パラリンピック即刻中止」「ブラック校則廃止」などを掲げていましたが、ポスター貼りが投票日前日までかかってしまうなど準備不足で浸透が図れなかった形です。
都議選最終結果 第1党は自民も過半数に届かず
今回の都議選(定数127)では自民党が33議席を獲得し、第1党を奪還したものの、公明党と合わせても過半数の64議席には届きませんでした。一方、当初大きく議席を減らすとみられていた都民ファは31議席を獲得し、一定の存在感を示しました。どの党派も過半数に届かない中、小池知事がどのような都政運営をしていくのか注目です。
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