「ドレスコード」導入をめぐり反対を訴えていた生徒会長が先月28日、生徒総会で吊し上げにあった後、解任されたことがわかりました。

この生徒会長は、品川翔英高校が今年導入を強行した「ドレスコード」をめぐり反対の声を上げ、外部に向けても情報を発信し続けていました。しかし学校に近い姿勢の生徒会役員らが、生徒会長の解任を画策。生徒会長の不信任決議案が生徒総会に提出されました。

先月28日、開かれた生徒総会では決議案の審議が行われ、学校に近い生徒会役員らが生徒会長を寄ってたかって糾弾し、つるし上げました。

ある役員は生徒会長が学校に改善を求める文書を送付したことを「パワハラまがい」と糾弾。また、副生徒会長は、「彼が会長になってから一度でも良い方向に進んだことはあったでしょうか?」「自分の望みのために生徒会長という肩書、そして、自分に都合の良い生徒を利用して自分の学校を批判し、印象を落としたいだけ」と生徒会長を糾弾しました。

この様子は全校に中継され、学校内で生徒会長はさらし者にされたうえで解任されました。

生徒会長が学校に近い生徒会役員に吊し上げられたのはこれが初めてではなく、5月にも情操形成部の会合で、同様に集団での糾弾が行われました。

日本自治委員会「必要な措置を継続」
日本自治委員会の久保田美菜広報課長は7月5日、「会長への吊し上げはもはやいじめだ。学校がこれを認めているのは学校に物申す生徒はいじめられても良いと言っているのと同義だ。」と批判。そのうえで「生徒会長に頼まれてやっているわけでもないし、我々独自の判断で行動しているので、(会長解任は)影響はない。引き続き生徒の自由と人権を守るために必要な措置を継続する。」と述べました。

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