横浜市立小学校で、児童に対し、カイロの持参を禁止する指導が行われていることが、25日、わかりました。

学校側は児童が授業中にカイロで遊ぶ恐れなどを理由にカイロの持参を禁止。上着でしのぐよう求めています。

これを受け、日本自治委員会は26日、横浜市教育委員会に対し、カイロや上着の着用を禁止したり規制しないことなどを求める緊急要請を発出しました。

緊急要請の中で、日本自治委員会は、国内全域が強い寒波に覆われている現状を踏まえ、「児童生徒の安全と健康を守るために、児童生徒並びに保護者が自主的に選択する各種防寒対策を講ずることは正当な行為」と指摘。そのうえで教職員が防寒対策を禁止することは、「児童生徒の安全や健康を故意に害す教育テロであり、許されない」と記し、このような指導の即時中止を求めました。

市教委、学校名判明したら対応検討
横浜市教育委員会は6日、日本自治委員会の緊急要請に回答しました。

市教委は回答文の中で「児童生徒が健全な学校生活を送り、よりよく成長・発達していくために、その規律や決まりについては、学校の教育目的に照らして適切な内容か、マイナスの影響を受けている児童生徒がいないか等、検証・見直しを図ることは重要」と指摘。そのうえで学校名が分かり次第、実態調査と対応を検討する考えを示しました。

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