公明党本部01
公明党本部(2020年6月29日、玉井殿内撮影)
公明党の渡口禎(とぐち・ただし)八王子市議が、12日午前、八王子駅南口で街頭演説中のNHK党の片岡まさし氏に対し、「道路使用許可は取ってるの?取ってないなら場所変わって」と発言していたことが明らかになりました。

道路交通法77条では、警察署長に道路使用許可をとらなければならないケースが示されていますが、昭和41年2月28日、東京高裁は「一般交通に著しい影響を及ぼすような行為に該当すると解することができなければ法定の要許可行為とならない」「『一般交通に著しい影響を及ぼす』ということが意味する一般交通に与える支障の程度については(略)相当高度のものを指す」と判示。公道上での政治活動に道路使用許可は不要であることを示唆しています。

渡口市議の言動について、片岡氏は、「3期12年もやっていて道路使用許可が必要ではないことを知らないなんてありえないと思うので完全な新人つぶしだ」と批判しています。

渡口市議は、16日、一連の発言内容を認め、「認識違いでした。政治活動の自由、表現の自由を侵害しようとしての言動では在りません。」と釈明しました。公明党東京都本部が片岡氏に謝罪しました。

公明党東京都本部は、片岡氏への謝罪文で「とぐちただし議員がJR八王子駅南口街頭で失礼な態度を取り、深くお詫び申し上げます」と陳謝。そのうえで「今回のような政治活動の公道での街頭演説は道路使用許可申請の必要はありませんでした。以後このようなことがないようにとぐち議員への注意指導いたします。」と再発防止を約束しました。

◇公明党東京都本部が片岡氏に送付した謝罪文(15日付)◇
この度は公明党東京都本部所属の八王子市議会とぐちただし議員がJR八王子駅南口街頭で失礼な態度を取り、深くお詫び申し上げます。
とぐち議員は街宣車を使用した政治活動において、道路使用許可が必要であるとの認識があり、今回も同様であると考えて片岡様に道路使用許可申請の有無を確認したとのことでした。
今回のような政治活動の公道での街頭演説は道路使用許可申請の必要はありませんでした。以後このようなことがないようにとぐち議員への注意指導いたします。
略儀ではございますがお詫び申し上げます。

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