学校外で市民団体が配布しているビラをめぐって、品川区の区立小学校の教諭が児童に対し、「毒が塗られているから受け取るな」などとデマを流していたことが、10月19日、わかりました。

品川区立小では、学校外で配布されているビラを受け取らないよう児童に強制する指導が行われており、教諭の発言はこの際に行われたものとみられます。

日本自治委員会は、すでに複数の区立小関係者から情報提供を受けており、品川区教委が主導してこうした指導を行っているものと分析しています。

日本自治委員会の大川俊太郎広報課長は、10月19日、「事実関係を詳らかに承知していない」としつつも、「一般論としてどのような団体のビラであっても、受け取るかどうかは子どもたち自身が決めるべきことで、教員が干渉すべきでない。」と指摘。そのうえで「教諭の言動が事実だとすれば、ビラを配布されていた方や市民団体さんの名誉を棄損する行いだ。また、児童を脅す極めて不適切なやり方で、教育者として極めて不適切な行為だ。」と述べました。大川課長は「今後、事実関係を確認するなど適切な対応を検討したい。」としています。
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