渋谷区役所
渋谷区役所(7日、校民防衛隊撮影)

昨年11月、町田市立第五小学校で導入されているタブレット端末でチャットアプリを使用したいじめを苦に小学6年生の女児=当時=が自殺していたことが、先月発覚しました。

同校の前校長の五十嵐俊子氏=現・渋谷区教育長=はICT教育の先駆者として各種メディアに引っ張りだこの存在となっていましたが、同校では児童が使うタブレット端末のパスワードを全員同じ「123456789」にするなどずさんな管理体制を取っていました。この結果、悪意を持った児童が他の児童のアカウントに不正ログインしてなりすます例が続出。また、五十嵐氏は「いじめと自殺は無関係だ」「いじめは解決済みだ」と主張し続けていじめの隠蔽を図ったほか、遺族にも具体的なことを何一つ言いませんでした。亡くなった女児の担任教師は遺族に真実を伝えようとしましたが、五十嵐氏がその担任に強い口調で指示して無理に黙らせ、その後も遺族を臨時保護者会や代表委員会に参加することをやめさせようとしたりしました。五十嵐氏は臨時保護者会でも「亡くなった理由は遺族の意向で伝えられません」と虚偽の報告をしたり等、自ら遺族を「いじめる」ような行いを続けたといいます。しかし渋谷区は、今年4月、五十嵐氏を渋谷区教育委員会の教育長に任命しました。五十嵐氏は渋谷区民の税金で年収937万円を得ながら、渋谷区立学校における教育方針、タブレット端末導入の是非、いじめ対策等の教育行政の最高責任者を務めています。先日も波紋を広げたコロナ禍でのパラリンピック学校連携観戦強行を決めたのもこの五十嵐氏です。
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ビラを配る校民防衛隊員(7日、校民防衛隊撮影)
こうしたことを受け、委員会は、「五十嵐氏のような人物が渋谷区の教育行政を担うことは特に生徒の人権を危険を与えるものであり、特に生徒の人権の特別の啓発の必要性が認められる」(委員会高官)として人権特別啓発行動「しぶやトリエンナーレ」を発動。渋谷区立の小中学校前などでビラを配布しています。この「しぶやトリエンナーレ」は「ビラリンピック2020学校連携観戦(渋谷区編)」も兼ねており、毎回計4枚のビラを同時に配っているということです。
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