IMG_8570
都立北園高校(9月27日、校民防衛隊撮影)
都立北園高校での髪染め規制問題を受け、ZOOM上で定期的に開催されている「自由の北園交流会」。2日に開かれた同交流会の中でOBの男性から「本当は自由ほしくないんじゃないの?」と厳しい指摘がありました。

同男性は「自分が高校生の時と同じことをしている。進歩しているというよりは退歩している。自由には責任が伴うというのは日本の戦後社会から生まれた言葉、欧州では言わない。自由、平等、博愛というのに責任はくっつかない。」と話しました。この男性は北園生の姿勢について「優等生」と評し、「北園現代史が公開されたとき、学校は追い詰められていた。その時に声明文でも抗議文でも出しておくべきだった。おぼれたときに打てばよかった。」と話したうえで、前生徒会長が全然活動していないと叱咤しました。

委員会介入についても議論の俎上に
また、交流会では日本自治委員会の介入についても議論の俎上に上がりました。生徒側からの経緯説明に対し、OBの男性は、日本自治委員会の平松けんじ副議長が都議選で「驚くほど票を集めた。彼は自信を持っている。北園にかかわりたくて仕方がない。」と指摘しました。この男性は委員会について「極端にいうとN国みたいな感じ」と評しました。

女性校民は「外部の介入は良し悪しがある。自分たちに良い影響のもの、悪い影響のもの、少し対話してから撤退する。外部の介入にはあまりこだわらない方がいい。」と感想を述べました。

これについて上原瑞貴副議長は「北園に関わりたくて関わっているわけではない。本来であれば北園高校自治委員会が設立され、闘うべきなのに動きが不十分な状態が続いている。このまま関わらなければ自由が失われ、全国の中高への影響が甚大であることから仕方なく関わっている。」と反論し、集団的自治の擁護者、全学校の警察官としての責任感を強調しました。また、上原副議長は「N国だのなんだの言われ、私たちが嫌われたとしても、それでも生徒の手に自由を取り戻せればそれで良い。」と話し、あくまで介入を強行する方針を崩しませんでした。

校民日報社©2021
無断複写・転載を禁ず
このエントリーをはてなブックマークに追加